ひとりゼミ@A404

高専教員が一人で研究しています

修司忌

今日は修司忌。
私の研究対象の命日です。

はじめて寺山修司に関する研究発表をしたのは学部3年生のときでした。
正直当時は「文学研究って、なにをすれば研究になるの?」と思っていました。
だから、「自分にとって一番よくわからないものについて調べて、わかるようにしたらいいんじゃないか」と考え、当時の自分にとって一番よくわからないもの=寺山修司の映画を研究対象にした次第です。

扱った作品は、歌集『田園に死す』(1965年)と映画『田園に死す』(1974年)。
我ながらチョイスは絶妙だと思います。分析方法はなっちゃいませんでしたが。

博士論文を書いたときに、もう一度歌集と映画を比較しようと画策したけれど、結局紙幅と時間の関係で断念しました。
近々再挑戦しなきゃ。

映画『田園に死す』との出会いは、小学4年生のときでした。父親に観せられたんですよね。強制的に。
冒頭10分で「これは……ホラー映画か?」と思ったのを覚えています。
そのときは30分くらい観たかな。がんばったんですが、意味不明すぎて耐えられませんでした。

いまでは好きな映画の一つです(でも、小学生に観せるのはどうかと思う)。邦画の1位なら『田園に死す』か『太陽を盗んだ男』(1979年)かといった具合です。

発表準備をしていたときは、DVDプレーヤーを使って、通学中に何度も観たなあ。
5・6回目を観終わったころに、「これはSF映画だ」と結論した記憶があります。
タイムトラベルの話だし、まあSFか、SFホラーと言っていいんじゃないかしら。

久しぶりに観たいな。